最高のリーダーは何もしない 内向型人間が最強のチームをつくる!

ひと言まとめ

良いリーダーは人を動かすのではなく、ビジョンを打ち出し、浸透させることで、現場が自発的に動くようにする。

この書籍を読んで

1000人以上のトップリーダーに取材している藤沢久美さんの著書。

最高のリーダーはビジョンを共有するということが終始書かれている。昨今の変化のスピードの速さに対して従来のトップダウン型のリーダーに確認を取るスタイルでは遅すぎる。ビジョンを明確に共有することで現場でビジョンに沿って判断し、行動することが出来るようになる。ビジョンの他にもリーダーの姿勢や考え方が紹介されている。

この書籍で覚えておきたいポイント

最も大切な仕事は目的をつくること

リーダーが打ち出したビジョンがそれぞれのメンバーに浸透しているからこそ、現場での行動となって現れる。リーダーの最も大切な仕事はビジョンを作り、それをメンバーに浸透させること。

「自分で探し回る」から「考えながら待つへ」

リーダーとして結果を出す人は考えることが日常化・習慣化している。チームの中でも誰よりも考えているのがリーダー。

相談されても指摘しない

リーダー自身がメンバーにとっての壁打ちになる。人は誰しも自分の中に答えを持っている。それを自分で見つけてもらうのが壁の役割。

正解がない世界では「納得感」がすべて

リーダーが決断しなくてはいけないことのほとんどに「正解」がない。リーダーとしては現場が納得できる「説明」をしなければならない。決断に至ったプロセスを論理化して伝え、迷わず走りだせるようにメンバーの心を整えることが必要。

ビジョンは耳から浸透する

ビジョンを浸透させるテクニックは無い。リーダー自らの声で語ること。リーダーが自分の声でメンバーに直接、何度も等も語りかけること。ANAの大橋洋治さんも毎日のように現場を回り、社員に直接語り続けた。ちょっとした紙を配布したり、ミーティングで一度話をしたぐらいではリーダーの思いは理解されないと思ったほうがいい。

腑に落ちるまで質問をぶつけてもらう

ビジョンを浸透させるためには、メンバーからの質問に徹底的に受けるという方法もある。マクロミルの杉本哲哉さんは夕方6時以降は社長室を開放するという取り組みを行った。

本当の仲間を識別する

ビジョンに共感してくれない場合は能力が高くても必要なメンバーと言えない。冷酷かもしれないがこれが選別になる。メンバーの人選で重要なのは素直さ。

合宿する組織が増えている

幹部の育成方法には「寝食を共にすること」が効果がある。海外の企業でもオフサイトミーティングといって取り組む会社が増えている。特に大企業になってくると中間管理職がビジョン伝達の障害になる場合がある。このような場合は中間管理職とまずはビジョンを共有する合宿を行う。

いいリーダーほど、なかなか本音を言わない

優秀なリーダーは驚くほど繊細で気配りタイプ。常に注意深く周囲に意識を張り巡らしいるからこそ、細かいことにすぐ気づく。トップリーダーはお礼のメールも素早く本当にマメ。

好かれなくともいい。だが、嫌われてはいけない

田中角栄氏は「広大な中間地域を作れ」と言っていた。大きな仕事を成し遂げるリーダーは敵をつくらないし、回りの人に対する愛情や感謝を忘れない。

最高のチームづくりは「女性」がカギ

女性は「炭鉱のカナリア」つまり組織の空気の悪化をいち早く知らせてくれる存在。リーダーはこうした女性の声に耳を傾けることで、いち早くチーム内の不協和音に気づくことが出来る。しかし、声を上げやすい環境をつくるだけでは不十分。愚痴で終わらせないように解決策もセットで提案してもらえる環境づくりが必要。

部長は仕事をするなよの真意

未来工業の瀧川さんは「部下には手をかけないで、目をかけろ」と言う。部長は仕事をするのではなく、いかに働きやすい環境をつくるかだけを考える。部下が働きやすい環境をつくり、あとは口を出さずにじっと見守る。