オフィスは本当に必要なのか?

オフィスは本当に必要なのか

こんにちは。

思ったより身近な人たちがこのブログを読んでいると知り、少し驚いた椿坂です。

さて、最近リモートワーク、ノマドワーカーといった言葉をよく耳にしますが、好きな場所で好きなスタイルで働くといった人も増えてきているようですね。個人で活動しているようなフリーランスの方々にはオフィスは不要かと思いますが、最近では組織としても自由な働き方を導入する企業が増えてきているようで、大手企業の例で言えば日産では全社員対象で在宅勤務出来る制度が整っているようです。こちらです。→多様な働き方ができるように

僕自身も最近は週の半分は会社の外で仕事をしていて、オフィスに行かずに仕事をしています。そんな半リモート生活を送る中である疑問が頭をよぎりました。
「オフィスってそもそも必要なのかな?」と。

今日はそんな半分リモートワークを実践してみたうえで感じたオフィスのあり方についてまとめてみたいと思います。まずは、半分リモート生活を送った中で感じたオフィスのメリット、デメリットをまとめます。

※尚、本記事はWeb制作会社のビジネス構造を前提として書いていますので、この点はご理解ください。

オフィス(で仕事をすること)のメリット

まずは、オフィスがあること、オフィスで仕事をすることのメリットです。

メンバー間で顔合わせての密なコミュニケーションが取りやすい

オフィスがあれば物理的にメンバー間との距離が近くなりますので、コミュニケーションがとりやすく、コミュニケーションコストが安く出来る点がまず考えられます。その他には、場の空気や雰囲気といったオフラインでしか感じ取れない情報を元に声のトーンや表情などを使い分け、細かいニュアンスなども伝えることができます。これは円滑なコミュニケーションを生み出すことになりますので不要な衝突を起こしづらく出来る考えられます。

逆にオフィスが無い場合のコミュニケーション手段はデジタルコミュニケーションがメインになります、特にメール文などはどうしても冷たい印象になってしまいますので、レギュレーションを構築するなどかなり気を使わなければ不要な衝突や確執を生むリスクが考えられます。

オフィスを母体に集団が集まることで社員の会社に対する帰属意識を高めやすい

これは人にもよると思いますが、基本的には人間には帰属意識と呼ばれるものが働いています。帰属意識とは「ある組織、集団に属している」という意識です。このような意識はオフィスがあった方がわかりやすく集団的ですので、必然的に帰属意識を高めやすいと考えられます。

一か所に社員を集められるので管理(監視)がしやすい

そもそもプロフェッショナルが人に管理されなければ仕事が出来ないというのはどうなのだろうかと思いますが、それでも仕事をさぼるひとはいないとは言えませんので、もし従業員を監視する必要があるのであればオフィスはメリットでしょう。また、朝起きる→通勤する→仕事をするというルーチンを組みやすいので自己のマネジメントが出来ない人でもある程度仕事に打ち込むことが出来ます。

※ちなみにこのあたりはBASECAMPの開発会社である37シグナルズのCEOジェイソンフリードの著書「強いチームはオフィスを捨てる」でITコレクティブのクリスホフマンの説明が紹介されています。
「部下が信用できないなら、それは人材採用が正しく出来ていない証拠です。成果の出せない社員や、自分の作業スケジュールを管理出来ない社員は、会社には必要ありません。」

オフィス機器を使用することが出来る

オフィスには大抵プリンターや大きいモニタなどの機器が備わっていますので、このあたりを自由に使用しやすいという点はメリットです。ただ、これは自宅で同様の環境を構築出来る人にとってはたいしたメリットでは有ないかもしれません。逆に会社では購入機器の制約などがあり、ハードに詳しい人間からすれば性能の低い機器を使わなくてはならないのでデメリットになりうる可能性もあります。

OJTがしやすい

新人を教育するなどの場合は教育社員と新人社員の物理的な距離は近い方が便利な場合が多いと思います。すぐ近くにいるから気軽に質問が出来ますし、この点は僕の部下も相談したいときに僕が社外にいて相談しづらいということで苦労したようです。この辺は代替案もあるとは思いますが、新人が多く教育が必要な環境なのであればオフィスがあることはメリットになり得ると思います。

会社の信用をアピールするためのツールになるケースがある

会社の物理的な規模=信頼という考えは日本では未だに根強いです。確かに大きなオフィスを持っていることは会社の体力を示す指標になります。実際に僕の取引先でも稀に取引前に事前に会社を見せて欲しいと来社される方もいらっしゃいます。このあたりは割と歴史のある企業や大きな企業とのやり取りの際に確認されるケースはあるので、その際に大きなオフィスを魅せることが出来れば、場合によってはアピールにつながるかもしれません。

オフィス(で仕事をすること)のデメリット

では、次に逆にオフィスやオフィスで仕事をすることのデメリットから考えていきたいと思います。

通勤しなければならない

僕はどちらかというと今のところはオフィス不要派なのですが、その理由としては、通勤がもっとも大きな要因となっています。通勤がとにかくめんどくさいのです。なぜITを駆使して仕事が出来るIT企業がわざわざ物理的に移動して仕事をする必要があるのかと思ってしまうのです。
朝はラッシュで電車も混み合いますので満員電車のストレスで精神的にも肉体的にもダメージを受けます(ちなみに満員電車で鬱になる方もいます。)。心体以上に時間です。毎日通退勤に1時間~3時間かける愚かさに目を背けられません。

例えば、短く見積もって毎日の通退勤が1時間の人が1週間のうち移動にかける時間は5時間。一か月の出勤日が20日だとすると1か月で100時間。それが1年間だと単純計算1200時間!。日数にするとなんと50日!50日間全く何も生産していないわけです。すさまじく人生を無駄にしていると思いませんか?。しかも通退勤が1時間で済む方ってかなり少数だと思います。実際にはこれ以上に時間を無駄にしているわけです。これだけの時間があれば一儲けできそうですし、家族との時間に当てることも出来ます。この「通勤」という点だけでもオフィスを捨てる理由になってしまいそうなわけです。

莫大な家賃・光熱費がかかる

東京都の家賃は高すぎます。例えば西新宿エリアの小規模ビルの平均坪単価は約14,000円。小さな25坪のオフィスでも35万円です。12か月だったら420万円です。平均的な20代後半の従業員の年収です。このコストは間接的に利益を生み出している可能性もありますが、直接的には何も生み出さずにただ単純に出ていくコストになるわけです。凄い無駄です。例えば、このコストを攻めの販促費にしたり、新規サービスのための予算や従業員の満足度を高めるような施策に充てることも出来るかもしれません。

外部要因により仕事を遮断されることが多い(集中できない)

これもオフィス不要論の大きな要因です。とにかくオフィスはうるさくて生産性を下げる要因しか存在が多すぎます。集中したいときに雑談や愚痴につき合わされたり、耳に入ってきたり、電話がかかってくる。余計な雑務が転がり込んでくるなど、とにかく障害が多いのです。

この問題に関しては、企業文化やオフィス設計を見直すことで改善も出来るポイントではあると思います。

オフィスの役割

メリット、デメリットをまとめたところで、そもそもオフィスはなんのためにあるのか、どんな役割があるのかについて考えたいと思います。

企業により様々考えられると思いますが、企業の根本的な目標を考えれば、ビジネスである以上、おそらく大多数の企業の基本的な目標は儲けであり利益になると考えるのが自然です。となると、オフィスに限らず、所有物、人、福利厚生などの行い、あらゆるファクターは全て成果を上げるための手段やツールという位置づけにあると考えるのが自然です。つまり、オフィスも「成果を上げるためのツールの一つ」という考え方が出来るかと思います。

オフィスはあくまでコミュニケーションツールなのではないか

今仕事をしていて感じるのは、前述のデメリットの内容のようにオフィスがビジネスの肝となるはずの生産性において、大きくネガティブな働きをしており、違和感を感じています。オフィスで働く必要あるのか?と。

前述のようにオフィスがあることのメリットの大部分は「コミュニケーション」という部分が大きかったと感じています。いずれにしても生産性を高めるといった重要なポイントではメリットは特に感じられず、もしかすると、オフィスは電話やメールと同じでコミュニケーションのツールとしての役割が大きいのでは無いかと感じ始めています。

まとめ

ネガティブな印象の強かったオフィスの存在ですが、フェイス・トゥ・フェイスの必要がある打ち合わせなどや、会社の信用として顧客に見せなければならないといった場面は必ず出てきますので、単純に無くしてしまえば良いというものでもないかと思いますし、そういった意味ではオフィスがあっても良いとは思っています。

ですので以下のようなオフィスのあり方、従業員の働き方があっても良いのではないかと思います。

  • 従業員全員が収納できる規模のオフィスでなくても良い。(小さくても他者に自慢できる綺麗でおしゃれなオフィス)
  • オフィスに必ず出勤する必要はない。(逆にツールなどの兼ね合いで出勤しても良い。)

密なコミュニケーションが必要なときやオフィスに行きたい気分の時だけ、オフィスに行き、あとはリモートで密で生産性の高い時間の使い方をする。いずれにしても今後ますますデジタルコミュニケーションのツールは発達していくと思いますし、特にスタートアップ系や小さな会社にとっては資金的な余裕もない、スタッフ数も多くない、といった理由からオフィスに対する優先度というのは今後ますます低くなるのではないかと思います。